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iPNTの利用分野 Field of application

IoT、AI、自動化、ビッグデータ等デジタル社会に大きく変容する中で、モノ、コトの位置・時刻の重要度が高まってきています。

GNSSをベースにした時刻同期は、地球規模で一つに時間と刻みを共有できることから、その市場は、従来のGNSSに主市場であったナビゲーションにとどまらず、情報通信、放送、建物維持管理、決済・取引、IoTデータ共有などそれぞれが今後の有望市場になっています。

それぞれの利活用ユーザーは、その施設内では必要な場所でiPNT信号を受信することができ、かつ、その位置情報を含む情報は、共通利用が可能です。

つまり、屋内シームレス測位と高精度時刻を提供するiPNTは、広くSoceity5.0 社会に貢献いたします。

高精度時刻情報・位置情報が求められる市場

物流

Eコマースの普及によって、荷物の小口化/多頻度化が進み、トラック/倉庫を中心にした物流業界では、人手不足も相まって、その効率化が大きな課題となっています。

大型倉庫の普及も加速しており、これまでの分散した輸送網から集約化された輸送網へと切り替わりつつあります。そのような背景からGNSSによるシームレスな測位のニーズが高まっています。

iPNTの利用分野:物流

スマート工場(IoT)

大規模なプラント工場では、膨大な数のセンサーデータが、現場毎に集約/解析することで品質監視や稼働保守に活用されています。
複数のデータを数ミリ秒の工程プロセスの中で監視するには、それぞれのデータがバラバラでは活用できず、時刻で揃える時系列データが必用になり、この時系列データを作成する為に大変な時間と労力を必要とすることが大きな課題となっています。

iPNTは、工場内でGPS信号が受信できる環境を構築し、屋内で簡単に高精度時刻が入手することを可能にします。

iPNTの利用分野:スマート工場(IoT)

スマートビル

地震大国の日本では、ビルの耐震補強など多くの建物で施されています。ビルのIoTセンサーとして、振動計を使ったビルの健康状態も監視するビルヘルスシステムが主に高層ビルで多く導入されています。これらの振動計は、正確な時刻で同期していなければなりません。
ビル内に時刻信号をどこでも受信できる環境は、設置の自由度を提供します。
また、エッジコンピューティングや次世代通信の屋内利用などでも端末端で高精度な時刻同期が必要なシーンが加速度的に拡大するでしょう。
iPNTは、高精度時刻をTV用同軸線に流すのと同時に、送信点での位置情報も提供するビルの基本インフラとして普及を目指し、これからのスマートビルにiPNTの時空情報で貢献いたします。

iPNTの利用分野:スマートビル

屋内ジオフェンス

設定したエリア内に様々な許可・権利などに連動させるジオフェンスは、位置情報サービスの中核を占めます。イネーブラーの考えるジオフェンスは、iPNTの特性を活かして、エリアの特定する位置情報だけでなく、刻々と変わる時間とエリア特定の情報を付加することで、新たな可能性を大きく広げます。

※ジオフェンス(Geofence)とは、仮想的な地理的境界線のこと。GPSなどの測位技術を利用することで、中心となる場所(中心点)の位置座標から半径○○m以内にいる人だけを対象に情報配信を行うことが可能です。

屋内ジオフェンス