関連情報
iPNTは、GNSS信号と一定の互換性を有しています。よって、一般的なGNSS受信機の基本的なハードウェア構造は維持しながら、ファームウェアの対応によりiPNTのメッセージを受信することが可能です。
iPNTシステム全体の信頼性を向上するためには、iPNT装置のメーカ間の互換性が重要であり、各メッセージのフォーマットおよびインターフェイス規格の標準化が必要です。
iPNTの標準化作業は、一般社団法人屋内情報サービス協会(TAIMS)が、仕様書の作成・維持管理を行っております。
本法人は、屋内における高精度な位置・時刻同期インフラストラクチャ構築の普及促進に寄与することを目的として、2018年4月10日、発足しました。
2011年6月、TAIMSの前身であるIMES コンソーシアムを立ち上げ、約7年間活動を継続し、政府の高精度測位事業に関連する実証事業や、医療現場や自動車製造現場での屋内位置情報提供のための仕組みやガイドラインの策定、情報交換の場としての役割を果たして参りました。IMESは“位置認証”技術としの有効性を示していましたが、この度、更に時刻同期情報配信機能を追加した新仕様として再出発するために、一般社団法人を立ち上げました。
現在、「高精度時刻利用」に関わる国家プロジェクトを担うべく、関係各省庁との調整を進めています。まずは国家インフラとして時刻同期情報配信基盤の整備を提案すると共に、民間利用アプリ(スマート工場、金融取引、次世代通信(5G)、IoT、スマートグリッド、次世代放送、ジオフェンス、スマートシティ、屋内災害情報・E911等)の可能性について、想定される企業、機関との検討を始めています。